はじめての中国・アジア転職コラム
海外就職ノウハウ 2021-08-11
■2021/8/11
第15回:海外転職で志望動機が聞かれる理由とは?
こんにちは、カモメ編集室です。
転職の面接では、必ずと言っていいほど志望動機が聞かれますよね。それは海外転職においても同じ。むしろ、日本国内での面接よりも、ずっと重要な質問項目になってくるようです!
日本で志望動機を聞かれる場合、なぜその会社、仕事を選んだのかということになりますが、海外就職の場合はすこし聞かれている観点が違ってきます。
なぜその国で、その仕事をしたいのか?
晴れて海外転職したにも関わらず、1年もたたずに退職……。というのは、そう珍しいことではないようです。退職の原因としてよくあがってくるのは、異国の環境に適応できなかったこと。海外に住めば、必ずと言っていいほど言葉や文化、価値観の違いにぶつかります。例えば、中国や東南アジアの都心部はインフラも整っていて、日本との差を感じることは少ないですが、やはり地方となるとギャップも大きくなってきます。また、食事が合わないことも、意外と退職理由になりうるようです。他にも、日常生活で言葉が通じずホームシックになってしまったり、ローカルスタッフとの折り合いが悪く帰国……というようなケースもありえます。
このように、早期退職の理由はさまざまですが、当然のことながら面接官はできるだけ長くその会社で働いてもらいたいと考えています。また、その国、その会社で働きたい理由が明確であるほど、長く勤める傾向にあります。だからこそ、海外転職では、日本以上に志望動機が重要になってくるのです。なかでも、これまでと業種や職種を変える場合は、その国に行きたい理由やその企業、その業種に応募したわけ、これまでの経験をどのように活かせるのか……について、明確な理由が求められるようです。
かといって、とくべつな志望動機が必要なわけではありません。事実、これまで内定を取られた方の応募理由はいたってシンプル。「これまで同業種で働いてきて、その経験を生かせると思ったから」「日本では中国の案件を担当してきて、さらに専門性を高めていきたいと考えたため」「配偶者がタイ人のため、タイへの移住を希望している」などです。
その国未経験でも海外転職は可能です!
「その国に行ったことがありません。それだと内定はもらえませんか?」
求職者から、このような質問をいただくことがあります。結論としては、その国に行ったことがなくても内定が出たケースは多くあります。海外経験の豊富さやその国で働いた経験はアドバンテージにはなりますが、必ずしも求められているわけではないのです。
ただし面接官から「その国のイメージ」「その国のことをどこまで理解しているのか」を質問されることがあるようです。行ったことのない外国なのですから、知らないのは当然です。しかし、まったく無知だと「本気度は低いのかな?」と思われかねません。あらかじめその国の働き方や暮らし方、給与水準や福利厚生のことについてリサーチしておくと、面接官に意欲も伝わります。それだけでなく、いざその国に行ってから「思っていたのと違った……」と、ギャップに直面することも防げるでしょう。
一方で「旅行にいってみて素敵な国だったから住んでみたいと思った」というのは、よくある志望動機です。もちろんこのような動機でも良いのですが、こうした理由だとほかの候補者との違いが出せません。やはり働くとなると観光とは違った側面も見えてきます。その国が「好き」というだけでなく、その国で働きたいと思ったきっかけや仕事に求めるやりがいなど、もう少し踏み込んだ想いを伝えてみてください。
面接前にはその国の生活や仕事環境、応募企業についてリサーチし、自分自身の考えもまとめることで、納得のいく海外転職にまた一歩近づいていきましょう!
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