こんにちは、カモメ編集室です。
今回は、中国の休日事情についてご紹介します。
中国では土日に振替出勤日がある!
中国の祝日は11日間で、日本の16日間よりも5日間少ないです。
中国の祝日は7つあり、それぞれ、元旦(1日)、春節(3日)、清明節(1日)、労働節(1日)、端午節(1日)、中秋節(1日)、国慶節(3日)と呼ばれています。
この7つの祝日に、前後にある土日を繋げて、3連休や7連休が作られるのです。
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ひとつ注意すべきなのが、中国では振替出勤日があること。祝日につなげた土日の分を振替出勤しなければいけません。
例えば、2023年の春節休暇は1月21日(土)~1月27日(金)の7日間ですが、その代わり1月28日(土)と29日(日)は振替出勤日となり、休暇後に7連勤が予定されています。
このほか、3月8日が「国際女性デー」として女性が半日休みになっていたり、5月4日は青年節として14歳以上28歳以下が半休になるなど、特定の人向けの休日もあります。
爆竹を鳴らしたり、月餅やちまきを食べる独自の風習
中国の祝日の由来についてもそれぞれチェックしてみましょう。
「春節」
とは、旧暦の正月のこと。中国では新暦の1月1日よりも春節のほうが重要な節目とされています。この日の深夜0時には、地方だと爆竹や花火を打ち上げたり(上海などでは禁止)、地域によって餅や餃子、魚などを食べたりする習わしがあります。
「清明節」
は、毎年4月5日の頃にあります。日本でいうお盆のような日で、多くの人がこの日に墓参りを行います。ちなみに清明節は沖縄にも伝わり、「シーミーの日」として中国同様の風習が根付いています。
「労働節」
は、毎年5月1日に行われる労働者の祭典です。アメリカ・シカゴの労働者のゼネラルストライキに由来し、世界各国ではメーデー(MAY DAY)と呼ばれています。その祭典が中国にも導入されたのです。
「端午節」
は旧暦の5月5日にあたる祝日です。楚の時代の詩人「屈原」が入水自殺した日が由来で、現在はこの日にちまきを食べます。この端午節は日本にも伝わっていますが、日本では新暦の5月5日に「こどもの日」として祝うようになりました。
「中秋節」
は旧暦の8月15日にあたります。日本では祝日ではないものの、「中秋の名月の日」として親しまれていますよね。中国では月見はもちろん、「月餅(げっぺい)」という焼き菓子を食べるのが特徴です。
「国慶節」
は、10月1日にある中華人民共和国の建国記念日です。中国2大連休のひとつで、国の繁栄を祝う日となっています。
ひとつ重要なポイントは、中国の祝日は旧暦にちなんだものも多くあるため、毎年のスケジュールが変化することです。どの日が振替休日になるか、振替出勤日になるかは決まっていません。そのため、12月になると中国国務院が翌年のスケジュールを発表するのです。
祝祭日はその国らしさが表れるところです。転職前には一度、その国のスケジュールを調べてみてはいかがでしょうか?
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2022/12/22
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