カモメ編集部通信
厦門・福建土楼の旅(カモメ社員旅行)
現地スタッフブログ 2021-12-07
こんにちは!カモメ編集室のがりです。
今回は、11月に社員旅行で行った厦門の景色をお届けしたいと思います。
厦門は上海から南に800㎞。飛行機で2時間ほどの場所にあります。
海を挟んで、台湾を臨む都市――といった方がわかりやすいかもしれませんね。
日本では「アモイ」という地名で知られていますが、この呼び方は1842~1912年にかけてイギリス租界だったことに由来します。
中国では「シャーメン(Xiamen)」と呼ばれています。
港湾都市のイメージが強い厦門ですが、今回のいちばんの目的は美しい海ではありません。
厦門高崎国際空港からさらに西へ160キロ。
高鉄(新幹線)とタクシーを乗り継ぎ2時間半かけて向かった先は……
円形の巨大建造物「福建土楼群」です。
山岳地に突如現れる姿は、圧巻の一言。
土楼は木の骨格と厚い土壁で作られていて、古いものだと700年前に建てられたものもあります。
中の様子はこんな感じ。
どうしてこんな山奥に巨大な建造物が作られたのか?
それには古い歴史があります。
土楼には「客家(はっか)」と呼ばれる人々が暮らしているのですが、彼らは春秋戦国時代に戦乱から逃れるためこの地にやってきたそうです。
王族の末裔だとも言われています。
先住者から見て“別の地域の人”であるため、「よそ者」を意味する「客家」と呼ばれるようになりました。
土楼にはいまなお多くの人々が住んでいて、今回の旅ではその暮らしを垣間見ることができました。
この地域はお茶の産地らしく、たくさんの茶葉が干されています。
また、近くの食堂で、地元「福建料理」も味わうことができました。
鳥の手や植物の根っこなどを煮込んだこのスープもとても美味しかったです。
一言で言うと「土っぽい味」なのですが、鶏ベースの出汁に、高麗人参のような滋養のある“なにか”を煮込んだ味。
健康に良さそうです。
夜は海沿いの厦門に戻って海の幸をいただきました。 魚の煮つけは身がほろほろとほぐれます。うまい!
翌日には、名物料理「沙茶麺」も食べることができました。
スープにピーナッツペーストが入っていて、マレーシア料理「ラクサ」によく似ています。
なにか歴史的な繋がりがありそうですね。うまい!
****
筆者にとっては初めての中国国内旅行でしたが、いままで見たことのない景色や食べたことのない料理に出合うことができました。
上海で過ごしていると、「中国=大都市」というイメージばかりをもってしまいますが、地方に行くとまた違った景色が見えてきますね。
12月に入り、中国では再びコロナ感染者が現れています。
11月時点でも各所での健康コード確認などに苦労しましたが、現在はさらに感染対策が厳しくなっているはずです。
自由に中国国内、アジア諸国が行き来できる日が本当に待ち遠しいですね。
皆様も、くれぐれも健康にはお気をつけください。
それではまた。
今回は、11月に社員旅行で行った厦門の景色をお届けしたいと思います。
厦門は上海から南に800㎞。飛行機で2時間ほどの場所にあります。
海を挟んで、台湾を臨む都市――といった方がわかりやすいかもしれませんね。
日本では「アモイ」という地名で知られていますが、この呼び方は1842~1912年にかけてイギリス租界だったことに由来します。
中国では「シャーメン(Xiamen)」と呼ばれています。
港湾都市のイメージが強い厦門ですが、今回のいちばんの目的は美しい海ではありません。
厦門高崎国際空港からさらに西へ160キロ。
高鉄(新幹線)とタクシーを乗り継ぎ2時間半かけて向かった先は……
円形の巨大建造物「福建土楼群」です。
山岳地に突如現れる姿は、圧巻の一言。
土楼は木の骨格と厚い土壁で作られていて、古いものだと700年前に建てられたものもあります。
中の様子はこんな感じ。
どうしてこんな山奥に巨大な建造物が作られたのか?
それには古い歴史があります。
土楼には「客家(はっか)」と呼ばれる人々が暮らしているのですが、彼らは春秋戦国時代に戦乱から逃れるためこの地にやってきたそうです。
王族の末裔だとも言われています。
先住者から見て“別の地域の人”であるため、「よそ者」を意味する「客家」と呼ばれるようになりました。
土楼にはいまなお多くの人々が住んでいて、今回の旅ではその暮らしを垣間見ることができました。
この地域はお茶の産地らしく、たくさんの茶葉が干されています。
また、近くの食堂で、地元「福建料理」も味わうことができました。
鳥の手や植物の根っこなどを煮込んだこのスープもとても美味しかったです。
一言で言うと「土っぽい味」なのですが、鶏ベースの出汁に、高麗人参のような滋養のある“なにか”を煮込んだ味。
健康に良さそうです。
夜は海沿いの厦門に戻って海の幸をいただきました。 魚の煮つけは身がほろほろとほぐれます。うまい!
翌日には、名物料理「沙茶麺」も食べることができました。
スープにピーナッツペーストが入っていて、マレーシア料理「ラクサ」によく似ています。
なにか歴史的な繋がりがありそうですね。うまい!
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筆者にとっては初めての中国国内旅行でしたが、いままで見たことのない景色や食べたことのない料理に出合うことができました。
上海で過ごしていると、「中国=大都市」というイメージばかりをもってしまいますが、地方に行くとまた違った景色が見えてきますね。
12月に入り、中国では再びコロナ感染者が現れています。
11月時点でも各所での健康コード確認などに苦労しましたが、現在はさらに感染対策が厳しくなっているはずです。
自由に中国国内、アジア諸国が行き来できる日が本当に待ち遠しいですね。
皆様も、くれぐれも健康にはお気をつけください。
それではまた。
2021/12/7