カモメ編集部通信
中国上海でコロナワクチン受けてみた
現地スタッフブログ 2021-05-13
上海に住む日本人がコロナワクチン接種!
~外国人向け接種予約から当日までの流れ~
最近日本でもコロナワクチン接種のニュースが話題となっていますが、中国上海でワクチン接種をしてみました!
部署内でもまだ誰も接種をしておらず、私が1番目となりました。
第1回目の接種を受けてからすでに2週間以上経過していますが、何ら体調の変化はありませんでした。(個人差があるそうなので、ご参考まで)
これから上海で受けてみようかな?という人のために、やや細かくその過程をお伝えしたいと思います。地域や時期によって差があると思うのであくまで個人的な体験談にはなりますが、これから受ける方に少しでもお役に立てればと思います!
接種の流れ
(1)ワクチン接種予約方法(上海在住外国人向け)
(2)接種当日の流れ(上海市同仁病院)
(3)後日談 ~接種後の変化~
(1)ワクチン接種予約方法
現地の方の予約方法は色々あるのかもしれないですが、外国人が上海で予約するのは難しいのかな・・と思いきや、非常~に簡単でした。
Wechat(中国版LINEアプリ)のミニプログラム上で、個人情報を登録し、病院と日程を選んで、注意事項に同意するだけ!という、わずか5分で終わるシンプルさでした。
・「健康云Pro」というミニプログラムを開きます。(Wechatのミニプログラムで検索すると出てきます)
・「境外人士接种」(外国人接種)を選択します。
・「在沪外籍人登记」(上海にいる外国人の登録)を選択し、"ワクチン接種告知同意書"に同意します。
続いて、個人情報を入力し、接種する病院を選択し、パスポート画像をアップロードします。
(個人情報:名前、パスポート番号、国籍、誕生日、性別、電話番号、住所の所在区、住所、中国社会保険加入の有無)
・登録が完了したら、つづいて「登记预约记录」(登録予約記録)を開きます。
・「预约第一针」(1回目の接種予約)を選択し、空きカレンダーより日程と時間を選択します。(時間は30分ごとに選択が可能です。病院によって接種できる曜日は異なります)
・予約が完了すると、予約完了画面になり、ショートメッセージでも予約できましたと連絡が来ます。
※持ち物は、「パスポート」「もしあれば中国社会保険カード」「接種予約バーコード」と書いてあります。
(2)接種当日の流れ(上海市同仁病院)
パスポートとスマホさえ持っていけば大丈夫です!予約した時間の少し前に病院に行きました。
病院の入口です。私は「上海市同仁病院」で受けました。日本人の方だとここで受ける方が多いのではないかと思います。
案内にしたがって進むと、接種受付の会場が見えてきます。
すでに受付は始まっており、列ができています。欧米人の方がほとんどで、日本人は1割くらいに見えました。(現在は比率が変わっているかもしれません)
ここで、「接種予約バーコード」もしくはショートメッセージで来た予約通知内容を見せて、予約時間を係の人に見せます。
ミニプログラム上で「接种条码」を選択すると、バーコード画面を開くことができます。(接種の際にも必要になります)
係の人から注意事項が書かれた同意書が渡されます。
並んでいる間に内容を確認しますが、すべて英語のため私はあまりわからず、念のために英語が得意な友人に送り大事なところだけ翻訳してもらいました。
同意書の受付の順番が来たら、係の人の前で同意書にサインをして渡します。
つづいて、写真はありませんが、建物の中に入ります。
中国社会保険に加入している人は無料ですが、私は加入していないため、受付で100元を支払います。(支払いがある人とない人で、入口で列が分かれます)
パスポートと接種予約バーコードを見せて、AlipayもしくはWechatで支払いをします。(現金やクレジットカードがOKかはちょっと覚えてないです)
そして、たくさんの接種ブースがあるため、ほとんど待たずにブースに通されます。
ここでも、パスポートと接種予約バーコードを見せます。
係の人にいくつか質問をされ、冷蔵保管されているワクチンを出して、接種するワクチンの内容とロット番号の確認を一緒にします。(英語か中国語を選べました)
この瞬間が1番ドキドキしました。
二の腕への注射となります。一瞬チクッとしますが、これまで受けた筋肉注射の中では1番痛くなかったです。(個人的な感想です。私は痛みに強い方で、注射も苦手じゃないです)
かなり針が細い気がしました。特に自分で押さえたりしなくてOKで、すぐに血も止まりました。
そして、「30分経過観察してね。何もなかったら帰っていいよ」と言われます。
隣のブースの人は、他にも色々注意事項を説明されていたので、係の人によるのか、質問すると答えてくれるのかもしれません。
ブースを出ると長蛇の列ができていて、なんだかよくわからないけど、どうせ30分待機なので並んでみました。
待っている間の壁には、接種の注意事項などが色々書いてあるポスターもありました。
私にとって1番重要な情報は「いつからお酒が飲めるのか!」でしたが、1週間以内はできるだけお酒はひかえてね、とありました。がっかり。
あと注意事項としては、「アレルギーあるものはやめといてね」「海鮮は控えてね」など書いてありますが、中国ならではだなと思うのは「辛いものはやめて、あっさりしたもの食べて、たくさんお水を飲んでね」とあることです。
中国あるあると聞きますが、こっちの「ちょい辛」は「本気で辛い」なんです。四川火鍋もみんな大好きです。
だからこそなのかもしれませんが、日本では見慣れない注記でちょっと面白いです。
そして、受付でパスポートのビザページを見せたら、「第1回接種証明書」という紙がもらえました。
これを何に使うものなのかはわかりませんが、企業によっては必要なのでしょうか・・?わからないので、とりあえずもらっておきました。(日本一時帰国の際に必要になるらしいという話もあるので保管しておいた方がいいそうです!)
ちょうど、30分経っていたので、病院を出ることができました。
(3)後日談 ~接種後の変化~
私はこれといって体調の変化は何も感じませんでした。接種したところが数日間少しかゆかったくらいです。別段他の予防接種との違いはありませんでした。
周りの人も何も変化ないという人が多かったです。
そして、いつの間にか、ミニプログラム内で表示できる「健康コード」(高リスクの場所に行くと赤く表示されるQRコード)に変化が出ました!
ワクチンマークで光輝く健康コード・・!きらーん
(通常はQRコードのみ表示で、こんな縁どりはないです)
第1回接種でゴールドに輝いたので、第2回受けたらどうなるのかと今から楽しみです。
現在、中国では累計接種回数は3億の大台を越え、4億に迫る勢いだそうです。(2021/5/12時点。そして6/19時点でついに10億回を超えました!)
周りの日本人はぼちぼち受けた人も増えてきていますが、中国人はまだあまり周囲では受けた人は聞かないですが、徐々に増えつつあるようです。
あの手この手で接種を促していて、受けると油がもらえたりお菓子がもらえたりという所もあるそうです。
最近ではオフィスの下にも接種会場ができていました。
効果がどうなのか、副反応はあるのか、など、まだまだ不安なことも多いかと思いますが、受けてみようかな?と思った方は、参考になれば幸いです。
以上です!
2021/5/13