上海もついにゴミ分別社会へ!
■2019/07/15
みなさん、こんにちは!カモメ編集室のTです!
上海はすっかり梅雨入りして毎日雨が続いています。
そんな梅雨入りの最中、今月7月1日より上海市で一般市民にゴミの分別の徹底を求める「生活ごみ管理条例」が施行されました。
上海といえば、世界有数の国際都市、経済都市であり、アジアだけでなく世界の大都市と比べても最先端をいっているという印象を持たれているかと思いますが、ことゴミ問題についてはずっと遅れていて、今まで全くと言っていいほど一般人はゴミの分別などしていなかったのです。せいぜい街にあるゴミ箱が可燃、リサイクルに分かれているくらいでした。
日本では可燃、不燃、ペットボトル、空き缶、空き瓶など、数種類の分別が当たり前だったので、私も上海に来たばかりの時はビックリしました。 ありとあらゆるゴミを一つの袋に入れてゴミを出すという習慣には最初は慣れませんでしたが、徐々に楽だなと思うようになり今ではすっかりそれが当たり前になっていました。
そんな矢先のゴミ分別厳格化のスタートです。
私のマンションの小区(敷地)に6月末に貼り出された案内です。
ゴミ捨て時間、場所が定められています。私のマンションの敷地はまだ緩い方で、 他の場所では、1日のうち1時間くらいしかゴミ捨てが許されないところもあるようです。 通常の会社員の人はゴミ捨てが不可能な時間帯のため、ゴミ捨てを専門に請け負うビジネスも既に始まったとか。さすが中国なんでも動きが速いです。
以下はゴミの分別項目です。
上から可燃ゴミ、有害ゴミ、生ゴミ、資源ゴミの順です。
私も始まった当初は結構細かく分別しないといけないんだなーとめんどくさい気持ちが非常に大きかったのですが、決まった以上は仕方なく規則に従い捨てていました。
ところがある日の朝、ゴミ捨て場の前にいるおばさんに『それ全部そこにまとめて置いておいていいよ』と言われ、その通りにすると、そのおばさんが分別して捨ててくれていました。
どうやら私のマンションの敷地では、中々ちゃんと分別する人が少ないため、専門スタッフが1日中ゴミ捨て場に立って代わりに分別をしてくれているようです。
なんとも親切な人がいるもんだと中国人の友人に話したら、恐らくそれは政府に命令されて仕方なくやっている人達だというんです。 強引にまでになんとか推し進めようとする中国は良くも悪くも本当にすごいです。
ちなみにゴミの分別をしない人、規定の時間外に捨てる人、ポイ捨てする人などは、上海市内のありとあらゆることに仕掛けられた監視カメラによって、すぐにどこの誰だか特定され罰金を言い渡されるそうです。罰金金額は数千円程度になるそうなので、気をつけないといけないですね。中国人はもちろん今では外国人観光客等も入国時に全て顔認証をしているため、全て顔バレしていますので上海に観光に来る方は気をつけて下さい。
なにはともあれ、資源を大切にするということは本当に重要なことですので、なんとか定着していってほしいなと思います。ちなみに上海市が中国で初めて開始したのですが、それは上海市が最もマナーが良い人が集まっているだろうという予測のもとだそうです。(本当かどうかはしりませんが) 上海で成功したら全国の都市へ拡大し、2020年度までには中国全土へ広げていく方針のようです。
中国のスピードは恐ろしいくらい速いので、恐らくこれもすぐ定着するかと思います。
それではまた。
2019/07/15