中国「K」の鉄道
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■2018/08/21
中国「K」の鉄道
カモメの飯島です。
台風が上海直撃!のその日、杭州に社員旅行に行ってきました。
台風は7時頃には上海を通過。なのでなんとか電車も動いているかなと思ったところ、
朝9時頃に上海出発の便だったのですがなんと台風でほとんど運休。
万事休す。
このまま旅行は中止して、午後から会社出勤(うちの会社の社員旅行は有給をつかっての社員旅行なのです。。。)かと思いきや、運行している電車があるというので、急いでチケットを購入。するとこの切符には見慣れないKの文字が。
ここ数年、電車での移動はGかDの記号しかなかったのですが、ひさしぶりにKの文字の電車です。Kの記号の電車があることは知ってはいましたが、「今さら乗らないよ」とずっと思ってましたが、こんなタイミングで乗ることになるとは。
Gは高速鉄路、通称高鉄(Gaotie)。Dは動車組列車、通称動車(Dongche)。
それぞれ新幹線スタイルの鉄道です。だいたいこれに乗って蘇州や杭州に行くのですが、今回の電車はK、快速列車(Kaisu)のKだそうです。
杭州まで約2時間。
1時間足らずで杭州にいけるこの時代に2倍以上の時間をかけて杭州まで。
さらにチケットには「無座(立席)」の刻印が。
一瞬(いや5分くらい)、本気で帰ろうと思いました。
ただせっかく、チケットを予約したり、
旅行の準備をしてくれたスタッフのことを考えず、
突如一人で帰宅となると、「身勝手な人」というレッテルを張られ、
今後の仕事にも影響しそうなこともあり、
「帰る」という言葉をぐっと飲みこんでしぶしぶ2時間我慢することに。
こんな感じです。
立ち席とは言うもののところどころ空席があり、
空席は本当は座ったらだめなのだと思いますが、
暗黙の了解なのか、席に人が来るまで座っていいようです。
チケットは「硬座」と書いていたので、
てっきりベンチみたいなかたいシートなのかと思いきや
スプリングの入ったソファー型のシートです。
目の前の席にだれも座らないので座ってみると、
リクライニングはできませんが座り心地は悪くない。
ちなみに座席前にあるアルミ製?の容器は、果物や種などのごみを入れる容器。
足元にゴミ箱でも置けばと思ったのですが、足元におくと
足を置くスペースがなくなるのか、机の上です。
結局、2時間のうち1時間は私の目の前の席は空席だったので、ありがたく座らせていただきました。その後、通路に立つことになったのですが、この列車、振動が少ないせいか意外に疲れません。また急ブレーキなどもありません。
結果、いつの間にか杭州につきました。
たまたま乗ることになった快速列車ですが、いままではGやDの番号がついていない電車は確実に敬遠していましたが、切符も安いし、時間があるなら最終手段として使っても悪くないかもしれませんね。
※ただしトイレは汚いそうです。