上海でも爆買い
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■2016/1/18
上海でも爆買い
日本ではようやくお正月ムードも明けて、
これからという段階ですが、中国では春節ムードに染まりつつあります。
12月末から2月の春節が終わるまでなかなか仕事ムードではありません。
さて上海で中国のECサイトを見ていると、日本のもの、世界のものが上海にいながら購入できる「全球購」という言葉をよく見かけます。つまり個人輸入だと思いますが、そんな簡単に手に入るものなのか、やってみました。
私の場合は、日本のネットショップで購入する際に、海外配送業者向けに届けてもらい、そこから上海にEMSで届けてもらいました。一部のECサイトでは通関手続きもやってくれるとのことですが、今回は自分で通関手続きもやってみました。
購入から数週間後、上海の税関から荷物を預かっているので取りに来てね、という連絡が届きました。税関は月~金で8:30~16:00までしかやっていないらしく、荷物を長期的に保管もしてもらえないらしいので、昼間仕事を抜け出して取りに行くことに。
気楽な気持ちで行った税関では人が建物からあふれでていました。ヤな予感。そもそもの税関の入り口ではなく、個人は裏口から入れという張り紙が張られており、裏口の非常階段のようなところから入館。なぜかエントランスからは入館できません。
建物の外に並びながら、この列が果たしてどこにつながっているのかはわからないので、とりあえず並ぶ。進んでいくとどうやらこの列が関税申告のための受付番号をもらうための列であることがわかります。ただ前には100名以上はいるよなあというところで、とりあえず辛抱強く並びます。
この受付番号をもらうために、輸入したものの購入金額を証明する資料、およびそれにかかる関税を自己申告する用紙に記入し、パスポートのコピーと一緒に提出するのですが
列は百名を余裕で超えているのに対して、窓口が3つくらい。なかなか前に進めません。
30分ほど並んでみて、これはどうも1時間程度で終わる話ではないことに気が付き、でも諦めると荷物は手に入らないので、午後仕事を休んで待つことにしました。待ち始めて1時間半程度でようやく申請が。もし日本語しかできない人だとちょっときついかなあという感じがします。
申請後、税金がいくらなのか決定してお支払いに。ここは先ほど待っていた人達を領収書発行係と集金係の2名で対応。それも当日たまたまなのかおつりが常になく、おつりが発生するたびに、どこかに取りに行くという状況で、最近洗練されてきた中国においても、久しぶりに中国ぽさを感じる場所でした。ようやく自分の判がきて、購入価格の20%の税金を払い荷物の受け取りに。ここまで2時間くらい?13時30分からまってますからすでに16時ごろになってます。
荷物の受け取り場所は明確には指示されずなんとなく自分で探します。すると一度建物の外にでて先ほどの非常階段よりもさらに小さな入り口を発見。そこで先ほど受付番号をとる際に並んでいた方はずらっと並んでいる。いや正確にはならんでいるというよりも入り口に群がっており、いつ呼ばれるかわからない番号を待つしかないというかなり非効率な状況でした。
ここでの荷物の受け渡しが非効率というか、牧歌的というか。税金を払った荷物が、ゆっくりゆっくり出てくるのですが、それを二人の荷物受け渡しスタッフが、手にとった荷物を順番に読み上げて、受け取る人がでてくるまで待ちます。1つの荷物30秒から1分くらい。また順番も受付とは関係ありません。すぐ出てくる人もいれば、ずっとまってても出てこない人も。そもそも口頭で読み上げるので、聞こえない人もでてきますし、名前の読み間違えや外国人だと「日本人いますか~」って感じ。ともかく荷物を受け取る人数よりも、荷物の受け取りを待ちの列に並ぶ人だけがつぎつぎと増えていく。
最終的に荷物を受け取ったのが17時30分過ぎ。並び始めてから4時間後ようやく荷物をつけとりました。2時間みていたところ半分近くの荷物が日本、その次が韓国。その次が香港、欧米というような感じでした。
元高による爆外は日本だけでなく、中国国内からも日本のものを個人輸入で購入する方も増えている感じです。ECサイトで大々的に広告してるわりには、それに税関のシステムが
全く対応できていないような感じでした。個人的にはあまりにも手間がかかりすぎていて二度と対応したくない、もしくはお金を払ってこの作業はアウトソーシングしたいと思いました。手頃な解決策が見つかるまでは二度と個人輸入はしません!